外資系戦略コンサルティングファームや外資系投資銀行と並んで、就職先として人気の出てきた、Google, Apple, Facebook, AmazonやNetflix, Microsoftといった米国の大手テック企業。
私自身も約7年間と外資系企業の社員としてはとしては比較的長い期間働いていたのですが、実はもう少し早く次の会社に転職してGAFAを離れるべきだったなと感じております。
「なぜ人気のUS大手テック企業から早めに次に転職した方がいいのか?」
私のGAFA7年の経験をもとにアドバイスを書いてみます。
この記事の対象者:
・現在、米国の大手テック企業に勤めている方
・米国の大手テック企業に就職できれば人生バラ色と思っている方
・米国の大手テック企業に就職したいがなかなか転職が成功しない方
2022年以降のGAFA
結論からお話しすると、2022年以降GAFAで働くことは、大企業化した組織の歯車として働く側面が強くなってきます。
もちろん、事業立ち上げなどエキサイティングな仕事は今後もどんどん出てきて、職位や関わる事業によっては私が働いていた頃とそこまでかわらないかもしれません。また、GAFA・USテック企業大手とひとくくりにしても、最古参のAppleから比較的若いFacebookそれぞれの企業のフェーズは様々というのもごもっともです。
しかしながら、私がGAFAで働いていた2010年代、1年ごとに組織はものすごい勢いで成長していました。
今や、GoogleやApple、Facebook、Amazon、その他Microsoftなどが超がつくほど「大企業」ということに疑いの余地はないでしょう。
人材価値が上がる働く環境とは
さて、ここで「成長する」という観点で、私が転職・異動の際に重視している基準の1つをご共有します。(その他にもあるので、また改めてご共有します。)
それは、プロダクトに「プロダクトマーケットフィットがあり、安定したキャッシュフローが生まれているか」です。
仮に、まだその状態に到達していない場合、成長できる機会は大きいと判断しています。
例えば、海外で成功しているサービスであったとしても、日本に進出して成功が約束されているわけではありません。
そのため、本社の人間は過去に同じように、ローカライゼーションを成功させた人材、あるいは、日本で同種のサービスの展開を成功させた人材を探すことになります。
そして、基本的にサービスのローンチ時は、成功するかわからない、何よりも売り上げが上がっていないこともあり、そこまで人を雇えないので、そういった経験のある人材というのは非常に限られており貴重なわけですね。
また、そもそも事業を成功させるということ自体、プロダクトマーケットフィットやグロースの勝ちパターンを見つけ出していくことに他ならないため、そういった能力は非常に価値をもってきます。
一方で、すでにプロダクトマーケットフィットがあり、マネタイズレーションも成功し安定したキャッシュフローがあるフェーズでは、会社としては後はその確立された価値パターンをひたすら実行してくれる人がいればいいわけです。
当然ながら、勝ちパターンが見えているので、売り上げの計画も立てやすく、営業など人を大量に採用していくフェーズとなります。
すなわち、そのフェーズで必要とされるスキルに関しては希少性も低くなります。
従って、あなたがGAFAに入社するにあたって、いきなり新規事業の責任者として働く機会を得ない限りは、既存の成功している事業を「運用する人間」として雇われることなってしまいます。
そして、初めてUSテック企業を目指して転職し、現場の仕事に就くほとんどの方は、「希少性が低いポジション」で雇われるケースがほとんどでしょう。
2010年代、既に、Google、Apple、Facebook、AmazonやNetflixなどは誰もがご存知の通り、日本でも非常に安定した事業を展開していました。
私は現在既に退職してしまっているので2020年代の状況については知りませんが、以前よりもさらに大企業として大人数で整ったオペレーションを回す仕事がほとんどではないかと思います。
GAFAに長くいると成長が止まる理由
まず、最初から一切成長できないわけではないのでそこは誤解しないようにしていただけたら幸いです。
アメリカのテック企業が、どのように会社運営しているのか、社内コミニケーション行っているのか、カルチャーを作っているのか、プロジェクトを管理しているのか、それだけでも非常に大きな学びになると思います。
ただ、「成長=人材としての希少性の向上」、と考えた場合、既に確立された勝ちパターンを回すだけの仕事では成長が難しいのは想像していただきやすいかと思います。
同じようなことをやっている人材は他にもたくさんおり、オペレーションを回すだけの場合には、創造性を発揮する場面も限られてきます。
そして、アメリカのテック企業は、クリアに定義付けされた狭い業務内容を任せ、オペレーションを効率化するのに長けています。
面接官として数多くの、元GAFA出身者を面接してきましたが(元GAFA、本当たくさんいます)、はっきり言ってGAFA出身か否かは良い人材を見抜く上ではほとんど役に立ちませんでした。
もちろん、安定志向の方やこれから育児に専念されたい方にとっては、会社は安定していて、福利厚生は充実しており、素晴らしい環境であることは間違いないかと思います。
ただ、もし仮にあなたが成長を望んでおり、同じ業務に就いて年数だけを重ねている場合には、希少性は一切上がってないということをぜひ頭に置いておいていただくと良いかと思います。
成長するためには2年で次に行く
成長意欲のある皆さんには、晴れてUSテック企業に入社したその日から、良い評価を得て2年後には社内異動や、他の企業に転職することを目指していただくことを私は推奨しています。特に、既に確立された仕組みを運用すポジションについては、日々の変化や長期間いることで得られる学びが少ないためす。
では、なぜ2年なのか?これは引き続き転職することを考えたときに、1年という期間を短いと捉える方が外資系企業の中でもいるからです。日本人に限らず会社への忠誠心を重視しする方はいらっしゃいます。
そのため、はじめて外資系企業に入社された方で、社内異動ではなく外部への転職を目指す場合には、2年くらいが適当ではないかと思います。(この辺りは正解がないのが正直なところです。)
同じ会社内でも成長できる環境はある
なお決して、転職だけが「次に行く」ということとは限りません。
今いるチームで、ピープルマネージャー(管理職)につけたなら、マネジメントという新しいスキルをそれまでと知識を生かして学ぶことができるでしょう。
また、GAFAのような大企業では、次々に新しい事業が展開されているので、同じ会社でも全く違う業界やプロダクト・サービスについて学ぶことができるでしょう。
さらに、多くのUSテック企業では、採用コスト削減のために、優秀な人材には異動が推奨されています。
通常は、就職後1年経ち、パフォーマンスに対する評価など一定要件を満たしている場合、社内で他のポジションに応募することが認められます。
この記事を読んでくださったみなさんが、他の部署から誘われるような活躍をし、思い通りのキャリアを進むことを願っています。
年収2,600万円の過程で私が使った転職サイト
現在このような記事を書いている私ですが、キャリアのスタートは日系中小企業で年収360万円からでした。その中で、自分なりにキャリアアップ・年収アップするために必要な考え方やスキルを身につけていった形です。
そして、私が年収2,600万円にいたる過程で、転職サイト・転職エージェントには非常にお世話になっており、特におすすめの転職サイトを「年収2,600万円の過程で実際に使ったハイクラス転職サイト【厳選まとめ】」という記事にまとめています。
転職を目指してこの記事を読まれた方には、非常に強い味方になるかと思いますので、興味があればチェックしてみてください。(現在のところ、無料で公開しています)
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