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外資転職の失敗要因トップ6【GAFAでさえ注意】

私が勤務していたGAFAは一般的に就職できると成功というイメージがありますが、転職して失敗だったと結果的になる人も多数います。

そこで、これまでみた失敗の典型例をまとめてみました。

この記事の対象者:こんな考えをお持ちの方
・外資転職で後悔しないために注意すべきことを知りたい
・初めての外資転職で自分に合うか不安
・外資系企業に向かない人はどんな人か気になる
・外資系企業への転職を辞めた方がいいのはどんなケースか知りたい
・外資系企業に転職して「失敗した」、「辞めたい」と感じている。どうすべきか?

最高とは限らないGAFA勤務

私自信は、GAFA (Google, Apple, Facebook, Amazonの総称) で働いた経験は、総合的にみると非常に恵まれた経験をさせていただき、人生にとって間違いなくプラスでした。

一方で、働いていた期間f全てがバラ色だったかというと、そんなことはなく、部署や上司によっては「これは本当に危ないかもしれない」と思うことも何回かありました。

また、毎日体力的にも精神的にも疲弊している時期もありました。

他の同僚を見ても、私のように5年以上も働き続けられている人は、全体の10%いるかいないかじゃないかと思います。(もちろんポジティブな理由で辞められる方もいますが)

そうです、多くの人が憧れている会社に入社しても、長く働ける人はほんの一握り。もちろん長く働けばいい、というわけではありませんが。

「いい人なんだけど、この人は外資の評価体系に向いてないから、早く辞めたほうがいいな」と思われた人もたくさん見てきました。

そして意外とそういった勘は当たるもので、そう思った方はだいたい2年前後、早ければ1年以内に会社を去っていきます。

私が「最高だった」と行っている環境も、その人にとっては「地獄のようだった、外資転職なんてやめとけ」というかもしれません。それくらい、それまでの経験からギャップが広すぎることもあるわけです。

この記事を読んでくれているあなたには失敗して欲しくないの、今日はこの辺りの「現実」をしっかりとお伝えできればと思います。

外資転職で失敗する要因トップ6

それでは早速、外資系企業でうまくいかない典型的なパターンをこちらにまとめました。

外資転職よくある失敗ケース

  • 企業のカルチャーが自分に合わない
  • 評価制度が自分に合わない
  • 社内規則が自分に合わない
  • 上司や同僚との人間関係が悪い
  • 事業が日本で不調
  • 仕事内容についてのギャップ

実際にどのように起きるのか、私の経験談をまじえつつ、解説していくようにいたします。

企業のカルチャーが自分に合わない

「シリコンバレーの企業はカルチャーが素晴らしい」という話を耳にされたことは多いのではないかと思います。

私にとっては、本当に最高でしたし、そういう声が目立ちます。

一方で、カルチャーが合わずに解雇される方は多く、もちろんカルチャーが合わずに辞職する人はさらに多くいます。

そもそも、企業カルチャー、この言葉自体が日本では頻繁に使われていないのでわかりづらいですよね。私もGAFA入社前は、あまりピントきませんでした。

もしかしたら社風が言葉の意味としては近いのかもしれませんが、重さが違います。

Google, Apple, Facebook, Amazonをはじめとした米国のテック企業にとって、カルチャーは会社の羅針盤のようなもので、カルチャーで経営をしていると言ってもいいほど重要な要素となっています。

カルチャーで経営をするシリコンバレー企業

シリコンバレーの企業、最近のテックスタートアップに共通しているのが「カルチャーをとても大切にする」という点です。とりわけ、成功している、あるいは将来成功する企業はカルチャーの浸透に力を入れているケースがほとんどです。

どうしてカルチャーを大事にするのか?

私の解釈ですが、大勢の社員を雇う上で、「どのように働くか」を定義しておくことで効率が格段に上がるからだと思います。

例えば、この記事執筆時点で推定評価額950億ドルといわれる決済のユニコーン企業Stripe、そのカルチャーに「Intentional Communication」というものがあります。これにより、現場の人間はパフォーマンスを最大化するための情報にアクセスしやすくなり、マネージメントは現場の状況や他の部署の状況などが把握しやすくなり、結果として組織全体のパフォーマンスが向上する。そんな効果が推測されます。

自社にとって適切なカルチャーを作り上げることが、企業の成功の方程式に欠かせないことは当たり前の考えとして広まっています。

それゆえに、就職先のカルチャーあなたが合うかどうかはとても重要になってくるわけです。

カルチャーに合わないと解雇もあり得る

ショッキングな話ですが、カルチャーに合わないという理由で、営業成績など数値上は目標を達成していても、解雇にされるケースああります。特にマネージメントを担う人間は、会社のカルチャーを体現することが求められ、体現できないようであれば去るしかありません。

この辺りは、ボスが圧倒的権限を持っている外資系の投資銀行部門や、戦略コンサルティングファームと異なるところかもしれません。

例えば、先程のStripeのカルチャー紹介のひとつに「 a flat structure without titles」、職位に縛られないフラットな組織、というものがあります。こういったカルチャーにフィットしないケースで多いのが、ヒエラルキーが何階層もあるような組織でマネージメントをしてきた人が転職してくるケースです。自分よりも職位の低い人をリスペクトできない姿は容易に想像がつくかもしれませんが、おそらくStripeのカルチャーには合わないでしょう。

評価制度が自分に合わない

これは特に日本企業から転職してきた方で苦しむ方が多い印象をもっています。

「あいつものすごくいいやつなんだけどね、うちでは評価がつかない」

そんなケースに、外資系企業で働いていると何度もでくわします。

日本企業と比べて、評価制度の何が特殊か。その1つは「結果への圧倒的な集中」です。

外資系企業に転職する時点で、「結果主義」のようなことはおそらくある程度想定しているはずにもかかわらず、それでも適応できない方がいます。

評価方法は働く価値観であったり、働き方そのものを形作ってしまうので、おそらくそう簡単に変えられないのではないかと想像しています。

私の勝手なイメージですが、日本企業の場合、曖昧な「姿勢」というものなどにすエネルギーをさかざるを得ない印象をもっている。

  • 定時に働かなければいけない
  • 定時にオフィスにいる必要がある
  • 上司より先に帰りづらい
  • 飲み会出席などにより構築される人間関係が大事

これは本当勝手なイメージですが、仮にこういった会社で働いてきた人が、「いきなり結果だけ気にしろ」といわれても難しいのでしょう。

日系企業で活躍してるなら外資にこない方がいいかもしれない

仮に、あなたが典型的な日系企業で活躍していて、昇進など将来も明るいようであれば、あなたはそう簡単に外資系企業に飛び込んで来ない方がいいかもしれません。

以前、営業で有名な某日系企業からK君が転職してきた際のこと。

彼自身はすごくいい人で、誰かの誕生会や、忘年会にどういった企画をやるか、お別れ会など企画してまだ小さかった日本支店を盛り上げようと、色々とやってくれていました。

仕事面でも、社内のコミュニケーションが悪いからこう改善しようとか、あのマネージャーは困っているから助けたあげよう、色々やろうとしていました。

ただ、会社は全くもってそれを求めていなかった。また、外資でずっと働いてきた同僚たちも求めていなかった。

そして、2年と経たずにK君は会社を退職しました。

特に、職場での人間関係が好き、気になる、といった方は要注意かもしれません。

社内規則が自分に合わない

「小学生の校則違反じゃないんだから」と思われたかもいるかもしれませんが、これが意外に規則違反で解雇される人は多いのが実情です。

しかも、若い方よりも、ある程度働き方などが固まってしまっているシニアに多いかもしれません。

例えば、欧米系の企業はハラスメントに対して非常に厳しく、ルール違反が報告されると一発で解雇となります。

また、セキュリティールールの違反にも厳しく、スタートアップからくるエンジニアやデータサイエンティストの方は、特に注意してください。

情報漏洩などについても同様ですね。

どれだけ仕事の評価が良かろうが関係なし。上司が必死に守ろうが関係なし。

会社の規則遵守を徹底をミッションとしているチームによって、自動的に解雇の判断が下されます。

上司や同僚との人間関係が悪い

評価には定量評価(数値化できる評価)と定性評価(数値化できない評価)があります。

定量評価はシンプルで、数値結果次第なところがあります。

一方で、定性評価はくせもので、基本的に他の人(ステークホルダー)の心象によって決まることが多い。

すなわち、いい評価を得るためにステークホルダーとの関係が重要になります。

日系企業の場合、例えば、合わない部署に配属されてしまった新人を配置転換したりと、上司などの決定と関係なく、ジョブローテーションや異動などが行われて、助け舟が横から出てくるケースがあると思います。

外資系企業の場合は、人事にそこまで大した権限はありません。基本的に、ステークホルダーと関係が悪ければ救いはないと思っていいでしょう。

気をつけた方がいい”イベント”

ステークホルダーが変わるイベントがあった際は、特に気をつけましょう。それまでと風向きがガラッと変わることがあります。

注意したいイベント

  • 上司が変わる
  • 自分が他の部署へ異動する

関係の良かった自分の上司が退職する、異動するといったことが伝えられたら注意をしましょう。

新しい上司が来れば、働き方や評価指標が大きく変わる可能性も小さくありません。それまで積み上げてきた評価も全てリセットされると思った方がいいです。

また、自分が他の部署に異動する場合、異動先の上司だけでなくステークホルダーもしっかり確認することがおすすめです。

事業が日本で不調

事業閉鎖や組織縮小は直前まで関係者以外には知らされないケースがほとんどです。

そのため、例えば採用をしているリクルーティングチームやビジネスサイドは近い将来にオフィス閉鎖やリストラクチャリングの可能性があっても知らされておらず、あなたを採用して、あなたはその会社に入社してしまっているかもしれません。

仮にあなたが社員の場合、社内で働いているあなたは、そういった事態を事前に察知できる可能性があります。仮にあなたがビジネスサイドのポジションで働いていなくても、オフィスのビジネスの状況には常にアンテナを貼っておくことがおすすめです。

特に、スタートアップでまだ事業が安定していないうちは要注意です。

スタートアップフェーズだからこそ味わえる体験、職務領域の広さ、チームを拡大する喜び、成功した時のリターンというものがあるのも事実です。その分、成功しない可能性もたいといえます。

転職や異動を考えている際、リスクを考慮した上でしっかりと調査し、最後は自分のライフステージに見合ったリスクなのかも検討した方がいいでしょう。

もちろん、チャンスを逃すと同じようなチャンスに巡り会えない可能性もあります。私自身、GAFAへの応募が一年遅ければ、採用基準の変化でGAFAには転職できていなかっただろうなと思います。

このあたりは1つの答えがない投資判断と似た性質がありますね。

仕事内容についてのギャップ

特に事業立上げ時の仕事や少人数で回している仕事で起こりやすいのが、この業務内容のギャップ。

どのように事業が成功するかわからないので、そもそもの仕事内容が定型化されていないケース。

あるいは、ある程度具体的に仕事内容が決まっていた筈なのに、本社の方向転換や外部環境の変化、また上司が変わったといった要因でいきなり仕事の進め方が変わるケースなどが考えられます。

仮にあなたが、曖昧な司令の元、自ら仕事を立ち上げることが苦手な場合は、既に立ち上がっている事業のチーム規模の大きいポジションに転職することをおすすめします。

例えば、

  • Google:広告の営業、Google Cloud・Workspaceの営業
  • Apple: iPhoneなど既に立ち上がっているハードウェア関連のポジション(今後はApple Search ads の広告の営業も入ってくるかもしれません)
  • Facebook:広告の営業
  • Amazon:Amazonの通販事業関連のポジション
  • Microsoft:Office系プロダクトの営業

など。

私がクビになりそうだったのはこの時

最後に、私が「解雇されるのではないか」と思った時の話をご紹介します。

皆さんがより素晴らしいキャリアを歩む参考にしていただけたらと思います。

自分の上司は最大のステークホルダー

私はGAFAで働いていた際、非常に多くのポジション、また地域を異動させてもらいました。

当然ながら、その中で色々な方国籍・バックグラウンドの上司を持ちました。数でいうと両手で数えられない人数です。

さて、ある新規事業開発を担当していた際、新しい上司が他の国から突然くることがアナウンスされました。

外資ではこういったことがたまにあり、本社で評価がよかった人物が、全く違う地域の違った職域を、知識もない中任してもらうというケースです。日系企業が日本人を駐在員として送り込むことと似ているかもしれません

そして、私は仕事の方針や進め方でたびたび上司と衝突。

結局、定量的なパフォーマンスはいいのに、悪い評価をもらう結果に。私からいわせると「実力主義」ではなかった形です。

それまでは、毎年のようにプロモーションしていたに私には非常にショックで、精神的にもすごい疲れた期間でした。

日本人は我慢してしまう節があるのですが、上司と相性が悪いなと思ったら、他の環境を下がすことを私はおすすめします。

最後は会社ではなく上司で選ぶ

転職しようとしている方は、GoogleやApple、Facebook、Amazon、あるいはマッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループといった会社のブランドを追いかけて転職しようとしているケースが多いと思います。

それは間違っておらず、履歴書にそういった企業名を載せられることだけでも価値があります。

ただし、入社後のあなたの給与、日々のストレスなど多くの要因を決定するのはあなたの上司やその他のマネージメントといったステークホルダー達です。

オファーレターがでた際は、もうひと仕事ということで、上司やその他の面接で合わなかった人も紹介してもらって、考え方などを理解するようにしましょう。リクルーターに依頼すれば調整してもらえます。(調整してもらえない会社なら、入社しない方がいいのではないでしょうか。)

仮に、素晴らしい上司に出会えたなら、それは非常に幸運なことです。あなたが上司に認められていれば、をどんどん引き上げてくれるでしょう。例えば、外資系企業の場合、本社から来ている上司が本国に帰ったあと、あなたの国をまたいだ異動をサポートしてくれる可能性は大いにあります。

冷静な分析と直感を合わせることで、皆さんが素敵なキャリアを歩まれることを心から応援しています。

年収2,600万円の過程で私が使った転職サイト

現在このような記事を書いている私ですが、キャリアのスタートは日系中小企業で年収360万円からでした。その中で、自分なりにキャリアアップ・年収アップするために必要な考え方やスキルを身につけていった形です。

そして、私が年収2,600万円にいたる過程で、転職サイト・転職エージェントには非常にお世話になっており、特におすすめの転職サイトを「年収2,600万円の過程で実際に使ったハイクラス転職サイト【厳選まとめ】」という記事にまとめています。

転職を目指してこの記事を読まれた方には、非常に強い味方になるかと思いますので、興味があればチェックしてみてください。(現在のところ、無料で公開しています)

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  • この記事を書いた人

ごわりす

元GAFA海外勤務/外資戦略コンサル/ユニコーン企業出身。 日本初のハイクラス人材向けの転職メディア『ピボット転職』を運営しています。

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